抜け出せた理由
職場に復帰してから間もなく、自分はある話に足を踏み入れることになりました。
尊敬していた先輩からの誘い
休職していた期間は給料も少なく、何か副業ができないかと考えていた時期がありました。そんなとき相談したのが、仕事ができて、以前から尊敬していた会社の先輩でした。
先輩に話を聞いてもらう中で、「副業をやっている人間がいる」「会ってみないか」と声をかけられました。信頼していた先輩からの誘いだったこともあり、深く疑うことなく、先輩の家に会いに行くことにしました。

商品を紹介する仕事
そこで紹介されたのは、商品を知り合いに買ってもらい、その分の営業料金を受け取るという仕組みでした。詳しい説明を受け、自分でも活動を始めることにしました。
関わっていた期間は、半年もありませんでした。それでも、その短い間に起きたことは、自分にとって重いものでした。
友達が離れていった
自分も、友達に声をかけて商品の話をしました。けれど、話をした友達からは「それ、ねずみ講じゃないか」と言われ、それきり連絡が取れなくなってしまいました。
それだけでは終わりませんでした。その話が友達の間で広まり、「自分がねずみ講をやっている」という噂が回り始めたのです。気づけば、周りにいた友達が、少しずつ減っていきました。信頼していたつもりの関係が、目の前でほどけていく感覚でした。
気づいて、抜け出す
活動を続ける中で、10万円の商品を購入することになった瞬間がありました。そのとき、自分の中で何かがはっきりと切り替わりました。「これは、まずい」。
そこからは早かったです。先輩に「もう連絡しないでほしい」と伝え、活動から抜け出すことを決めました。

それでも残ったもの
短い期間の出来事でしたが、失ったものは小さくありませんでした。友達の半分以上と、疎遠になってしまったからです。信頼していた先輩からの誘いだったからこそ、余計に自分を疑わずに進んでしまったのだと思います。
それでも、「これはまずい」と自分で気づき、自分の意思で抜け出せたことは、当時の自分にとって一つの分かれ道だったように思います。