小学生編④好きな子を目で追っていた僕が、いじめられるようになった話
小学5年生。
この話は、ここから始まります。
5年生くらいになると、少しずつ男女を意識するようになってきます。
好きな子ができたり、
「どうしてこの子が好きなんだろう」
「この気持ちはなんなんだろう」
そんなことを考え始める時期だったと思います。
僕にも、好きな女の子がいました。
そして当時の僕には、好きな子がいると、その子を目で追ってしまう癖がありました。
そりゃあ、好きなんです。
可愛いと思っていたし、毎日見たくて、見たくて仕方なかったんだと思います。
今思えば、かなり一方的だったと思います。
その女の子は、今でいう「陽キャ」と呼ばれるような子でした。
クラスの中でも目立つ存在で、いわゆる一軍女子。
一方の僕は、クラスの中では「陰キャ」と言われるような位置にいました。
今ではアニメの話をしていても、そこまで珍しいことではありません。
でも当時は、「オタク」と言われて、陰で悪口を言われることもありました。
そんな僕が、その子のことをすごく好きになっていました。
だから、つい目で追ってしまっていたんです。
そして、それに気づいたのは本人だけではありませんでした。
その女の子と仲の良い女子たちにも、僕がその子を目で追っていることが知られてしまいました。

つまり、好きなことがバレたんです。
そこから、僕は「キモい」と思われるようになっていきました。
今考えれば、好きでもない男の子からずっと見られていたら、嫌だと思う人がいるのも分かります。
自分がされたら嫌だと思います。
だから、目で追ってしまったことについては、僕にも悪かったところがありました。
でも、そこから状況はどんどん悪くなっていきました。
その子の横を通るだけで「キモい」と言われる。
そして、ある日の調理実習。
その女の子と同じグループになったことがありました。
すると、その女の子が泣くほど嫌がったんです。
僕はそれを見て、
「そこまで嫌なら、先生に言ってグループを変えてもらおう」
と思い、実際に先生に相談しました。
自分としても、その子をこれ以上嫌な気持ちにさせたくなかったからです。
しかし、その様子を見ていた一軍男子たちは、それを面白がるようになりました。
そして、僕はクラスの中で「キモい対象」になっていきました。
「キモい菌が移るぞ」
「あいつが見た女の子は、あいつの好きな子なんだ」
そんなことを言われるようになりました。

僕は、どうしてこんなことをされなければいけないんだろう。
そんなことを考えるようになりました。
そして、あるとき僕は、その女の子に告白しました。
告白した結果は、もちろん惨敗でした。
ただ、告白したからといって、その後に何か大きな出来事が起きたわけではありません。
その後も学校生活は続いていきました。
今振り返ってみると、僕にも悪かったところはあったと思います。
好きだからといって、その子をずっと目で追ってしまったこと。
相手からすれば、嫌だったり怖かったりしたのかもしれません。
でも、当時の僕には、そこまで相手の気持ちを考えることができませんでした。
ただ好きだった。
ただ、その子を見ていたかった。
そんな小学5年生の僕は、そこから「いじめられる側」になっていきました。