中学1年生。勉強で気づいた、認めてもらえない苦しさ
中学生になり、部活動より大変だと感じたことがあります。
それが、勉強でした。
10点近かった、初めてのテスト
小学生の頃から、勉強より遊びという人生でした。周りの友達もそうだったので、特に何も思っていませんでした。
そして、中学に入って初めてのテスト。
点数は、10点に近いものでした。
自分ではもっといい点数だろうと、勝手に思い込んでいました。
順位は下から数えて10番以内。自分より下は、不登校のメンバーでした。
そのとき、初めて「これはやばい」と感じました。
一人で始めた、投げやりな勉強

次のテストに向けて、猛勉強をしました。
とはいえ、勉強のやり方なんて知りません。投げやりに、自己流でやるしかありませんでした。
前回はテスト期間の勉強時間が1日1時間くらいだったところを、今回はテスト週間だけ1日3時間。
それだけでも、平均30点まで伸びました。
ほっとした気持ちと同時に、「これだけ頑張ってこんなものか」と、自分の力に落胆しました。
そして、僕以上に落胆していたのが、父親でした。
父親が「教える」と言った日
テストの点数を見た父親は、「どうしようか」と考えたあと、「俺が教えようか」と名乗りを上げました。
父親は昔、学校で上から2番目という成績だった人でした。
そのときは、塾に行くより楽だと思っていました。
でも、違いました。
最初にやったのは、掛け算からでした。何問か印刷したプリントを持ってきて、「まずはこれをやれ」と言われました。
やっていくと、間違いがどんどん出てきました。
それを見た父親から、
「なんでこんな問題もできないんだ。お前、俺の息子だろ。」
と言われました。
勉強を続けるうちに、「なんでできないんだ」と、頭を叩かれることもありました。
叩かれた瞬間、周りの音がすっと消えて、何も感じなくなりました。ただのパニックでした。
痛くて、泣いたのを覚えています。
自分でも、何がなんだか分からないまま泣いていました。
そうして迎えた次のテストも、平均40点でした。
それを見せると、また怒られ、殴られました。
それからは、テストを見せること自体が、怖くなっていきました。
一人でやると決めた
母親に、「もう無理」と伝えました。
そして、父親から勉強を教わるのをやめて、自分一人で勉強を始めることにしました。

やり方は、自分で考えるしかありませんでした。テスト週間になると、できる限りの時間を全部、勉強に費やすようにしました。
英単語をひたすら暗記して、数学は基礎からやり直す。地道に、そんなことを繰り返していました。
その結果平均50点まで上げることができました。
初めてのテストで感じた「やばい」という焦りも、平均40点で感じた「こんなものか」という落胆も、父親に頭を叩かれた痛みも、全部覚えています。
でも、あの経験があったから、「誰かに認めてもらうためじゃなく、自分のために勉強する」ということを、少しずつ考えるようになった気がします。