中学時代を振り返って、良かったこと・悪かったこと
これまで、中学1年生から3年生までの出来事を時系列で振り返ってきました。陸上部での日々、勉強でのつまずき、家族との関係。今回は少し立ち止まって、「良かったこと」と「悪かったこと」というテーマで、当時の自分を振り返ってみようと思います。
良かったこと①:陸上・ハードルで結果を出せたこと
中学1年生のとき、訳もわからず勧められて始めたハードル。最初のタイムは24秒でした。
そこから練習を重ねる中で、中学2年生の大会で20秒を記録したときは、自分でも思いがけない結果に驚きました。そこから熱が入り始め、家の前で自主練を繰り返す日々が始まりました。ロープにハードル間隔の印をつけて地面に置いたり、距離を決めたバウンディング練習を何本も繰り返したり。地道な積み重ねの結果、記録は19秒まで縮まりました。
新人戦では6位入賞。地区代表に選ばれ、合宿にも参加しました。そして中学3年生では、記録は18秒台まで伸びていました。
「できないと思っていたことが、少しずつできるようになっていく」という感覚を、この時期に初めて実感できたと思います。結果として数字に表れたことは、自分の中で確かな自信になりました。

良かったこと②:自分を信じられるようになった経験
タイムが縮んでいく過程だけでなく、その中で出会った人たちの存在も大きかったです。
新人戦の直前、見知らぬR君にハードルを借りたいと声をかけたことがきっかけで、同学年で記録が近いことを知り、意気投合しました。新人戦で自分は6位、R君は4位。悔しがっていたR君の顔を、今でも覚えています。
その後の合宿では、知り合いがいないことへの不安が強く、行く前は乗り気ではありませんでした。それでも「あなたなら大丈夫」と言われ、なんとか参加を決めました。実際に他のハードル選手や強い選手たちと交流してみると、思ったより自分と差がないと感じられ、新しい友達に囲まれて合宿を終えることができました。バスを降りて、親の車を見つけたときの安堵感は、今でも覚えています。
不安を抱えながらも一歩踏み出したことで、「自分にもできる」「思ったより大丈夫だった」という感覚を積み重ねられたことは、当時の自分にとって大きな意味がありました。
悪かったこと①:怪我や体の不調
一方で、この時期は体の不調にも悩まされ続けました。
中学1年生のときは、緊張に負けて力を出し切れない練習が続いた末に、走れない状態になってしまいました。走らず筋トレだけをしていたことで、周囲からは「サボっている人間」だと思われ、悔しい思いをしました。大会直前には体育の授業で走れなくなる出来事があり、内心ほっとしてしまった自分がいたのも事実です。それを見抜いた親から「やっぱりあんたはそうなんだね」と言われたときは、何も言い返せませんでした。
中学3年生では、練習中の怪我が悪化し、歩くだけでも痛むようになりました。夜中に痛みで目が覚めて親に泣きついたこともあります。「せっかくここまで来たのになんで自分なんだ」と、何度も嘆きました。冬の間は満足に練習ができず、そのあいだも周囲からは「サボっている人間」と言われ続けました。
結果を出せた時期と同じくらい、体が思うように動かない時期もあったこと。それも、中学時代を振り返るうえで欠かせない事実です。

悪かったこと②:父親との勉強を巡る衝突
もう一つ、当時の自分を苦しめていたのが、勉強を巡る父親との関係でした。
初めての中間テストで、学年最下位に近い点数を取ってしまったこと。その後、自己流で勉強して平均50点まで伸ばしたものの、「頑張った割にはこの程度か」と自分の実力に落胆したこと。父親も同じように落胆していました。
見かねた父親が勉強を教えると申し出てくれたのですが、掛け算のプリントで間違いが多いことに「なんでこんな問題もできないんだ、お前俺の息子だろ」と厳しい言葉を向けられ、泣いてしまったこともありました。周りの音が消えるような感覚になったのを、今でも覚えています。2回目のテストを見せたときも結果は思わしくなく、また怒られました。それ以降、テストを見せるのが怖くなっていきました。
最終的に母親に「もう無理」と伝え、父親から教わるのをやめて、自分一人で勉強法を考えるようになりました。単語の暗記と数学の基礎固めを中心に、テスト週間はできる限りの時間を勉強に費やす。誰かに頼らず、自分のやり方を見つけていったのも、この経験があったからだと思います。
おわりに
こうして並べてみると、中学時代は「結果を出せた」「自分を信じられた」という前向きな経験と、「体が思うようにならなかった」「家族とぶつかった」というつらい経験が、同じ時期に重なり合っていたのだと改めて感じます。
良かったことだけでも、悪かったことだけでもなく、その両方があったからこそ今の自分がいる。そんな気持ちで、この振り返りを終えたいと思います。